何とも言えない愛嬌のある「トゥクトゥク」(オート3輪タクシ)、私は好きだ。
私の中で、「タイ王国」と言う言葉からイメージされる物の中の1つである「トゥクトゥク」だが、年々王宮周辺を除くバンコク市内(特に中心部)で「トゥクトゥク」の姿を目にする事が減ってきているなぁ・・・と感じる。
タクシーは値段交渉制からメータータクシーに変わり、スカイトレイン、地下鉄とこの10年の間に次々と快適で便利な乗り物が登場し、年々それが更に便利で快適になっているのだから、市民や観光客の交通手段が変わるのも仕方がない。
又、今では当たり前の光景となってしまったバンコク市内の「どうしようもない大渋滞」もある。
この大渋滞の中でトゥクトゥクに乗ると言う事は、排気ガスを浴びながら走るというより、排気ガスにどっぷり浸かりながら暑さにじっと耐えると言う感じ。
トゥクトゥクを見れば「乗りたい!」と言う気持ちはいつも湧いてくる。しかし、この渋滞を見る限りはやはり乗る気になれず、ここ何年トゥクトゥクには乗っていない・・・。
(ある時期、晴れの日のバンコクは街全体が排気ガスの白いベールに包まれているような時があった。そんな白っぽい街になってしまっていた頃、父が「kao、バンコクに住んでると鼻毛が伸びるのが早いんだぞ~」と口にするようになったのを覚えている。その頃に比べ、現在のバンコクは空気が透明になった!のだが、普通にバンコク市内をチョロチョロ歩いているだけで「こんなの日本じゃ無いよ~」とビックリする位、鼻・耳の穴が1日で汚れてしまうと言うのも事実なのだ。)
今年のタイは観光客が激減と言う。確かにこの夏は、市内をフラフラしていても例年に比べ観光客の姿が少ないと感じた。 お正月明けに訪れた時に比べ、お客をただただひたすらぼ~っと待つ元気の無いトゥクトゥク(お客さんを捕まえるのをほぼ諦め状態に入ってしまっている運転手さん)を目にする事が多かった。
タクシーとして正式登録されたトゥクトゥクは約9,000台。経済成長とともに「生息場所」を奪われつつある。 政府は「横転の危険があるほか、スピードが出ず現在の交通事情に合わない」(運輸省)と将来的な廃止も視野にいれる。
と言う新聞記事も目にした。
おそらく現在のバンコクの交通事情を目の当たりにする限り、もう以前(それこそ20年前になってしまうが・・・)のように、「行け~!もっと飛ばせ~!」と叫びながら(心の中でよ~♪)風をいっぱい感じながら気持ち良~く大通りを飛ばして走ったり、目的地に到着したとたん「どうだここまで*分で到着したぞ!」とニコニコ笑いながら誇らしげに語るレーサータイプのトゥクトゥクのお兄ちゃんに出会う事も今後無いだろう・・・。
このトゥクトゥクも近い将来「私のタイの思い出」の1つになってしまう日がくるんだなぁ・・・と思うとやはり寂しい気持ちになる。

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